【NICU助産師監修】乳頭・乳輪マッサージの手順と注意点【母乳育児】

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この記事を読んでわかること

おっぱいマッサージ開始の時期

乳頭・乳輪マッサージの効果

乳頭・乳輪マッサージの方法

乳頭・乳輪マッサージ実施時の注意点

前提

「母乳育児を頑張りたいと思っている」

「母乳育児のメリットをもっともっと知りたい」

「ちょっと理系に母乳育児を知りたい」

母乳について知りたい、看護学生さんや助産学生さん

母性実習や助産実習の事前学習、予習や復習

産婦人科、NICU勤務の看護師さんへ向けた発信内容となっています。

おっぱいマッサージってなに?

母乳育児を希望するママが、母乳の分泌を良くするために行う乳房や乳頭へのマッサージ方法です。

母乳マッサージや乳房マッサージなど様々な呼び方がありますが、主に2種類です。

おっぱいマッサージ

・乳房全体に行う【乳房基底部マッサージ】

・乳輪・乳頭に行う【乳輪・乳頭部のマッサージ】

今回は【乳頭・乳輪部のマッサージ】を紹介しますね。

乳房全体に行う【乳房基底部マッサージ】についても以前に記事で解説しています。

乳頭・乳輪マッサージの効果

乳頭・乳輪マッサージを行うことで期待できる効果を紹介していきますね。

母乳分泌を促す

乳腺を刺激し、母乳の出を促す効果が期待されます。

マッサージにより、母乳の出やすさが改善され、授乳がスムーズになることが期待できます。

乳腺炎の予防

乳腺内の分泌物を排出し、乳腺炎の予防効果が期待されます。

乳腺炎は、授乳中の痛みや腫れなどの症状を引き起こし、授乳が困難になる原因となることがあります。

乳頭・乳輪の柔軟性の改善

乳頭・乳輪マッサージを継続的に行うことで、乳頭・乳輪の柔軟性が改善され、赤ちゃんが授乳しやすくなることが期待されます。

心理的なリラックス効果

授乳時に乳頭・乳輪が痛む場合、母親は授乳に抵抗を感じることがあります。

乳頭・乳輪マッサージを行うことで、痛みを和らげ、母親の心理的な負担を軽減する効果が期待されます。

乳頭・乳輪マッサージはいつから始める

妊娠16週になると妊娠の安定期に入り、乳房の刺激に伴うオキシトシンの分泌による流産の危険性が小さくなる。

この頃に初乳の分泌が始まることから、乳房・乳頭の観察や手入れを始めるのに適した時期であるといされています。

まずは乳頭のお手入れ程度から始めるのがオススメです。

乳頭・乳輪マッサージの方法

1.手洗いをし、乳房周辺を清潔に保ちましょう。

2.手のひらを温め、指先を乳輪周辺に置きます。

3.軽く揉みほぐすように、乳頭周辺を円を描くようにマッサージしていきます。

4.拇指、示指、中指の指腹を乳輪から乳頭に置き、乳輪から乳頭に向けて圧迫する。

5.指の位置をかえて、縦方向、横方向に乳頭をもみずらしていくことが必要である。

6.乳頭を指でつまんで軽く引っ張るようにマッサージします。

※このとき、痛みを感じた場合は、強すぎる力で引っ張らないように注意してください。

マッサージを行う際には、過度な力をかけないように行いましょう。

痛みを感じた場合はすぐにやめるようにして、乳頭・乳輪を傷つけないように注意することが大切です。

乳頭・乳輪マッサージのタイミング

妊娠中

妊娠中期になると早い人では初乳分泌や乳カス(乳垢)と呼ばれる乳頭部分に白いカスが付着することがあります。

血液循環も良くなり体も温まって、リラックスした状態のお風呂やお風呂上りがオススメです。

産後

産褥早期は乳房緊満があって、なかなか赤ちゃんが吸着できない場合があります。

そのような場合は授乳前に基底部マッサージ、乳頭マッサージや少量搾乳して乳輪・乳頭の部分を柔軟にしてから授乳してみましょう。

ボディオイルや乳頭クリームを塗ってケアするのもおすすめです。

産後にもクリームやオイルを使用する場合、赤ちゃんが口に含んでも安全な製品を使用しましょう。

妊婦さんによっては乳房マッサージが好ましくない場合があります

実施前は産科医や助産師に相談しましょう。

・妊娠初期

・切迫流産

・切迫早産

・逆子

・予定帝王切開

乳房や乳頭への刺激はオキシトシンが分泌され子宮収縮が促される場合があります。

妊娠後期であっても切迫早産の既往など不安がある場合や、お腹が張りやすい方は無理にマッサージする必要はありません。

このような場合はおっぱいマッサージは控えましょう。

おっぱいマッサージ、こんな時は中止しよう

妊娠中は乳頭刺激により下腹痛などの症状がある場合は、流産・早産予防のために手当てを中止する。

乳頭や乳輪に異常がある場合は、医師や助産師に相談しましょう。

助産師からのワンポイント

乳頭・乳輪マッサージ実施時のポイントを紹介していきますね。

乳頭・乳輪は、直接授乳にもっとも関連する部位

乳頭や乳輪の状態がよくないと吸着や吸啜がうまくできず、直接授乳が効果的にできないことがおおいので、観察を十分して効果的直接授乳と乳房トラブル予防のケアを行う必要がある。

陥没、扁平、短頭乳頭や伸展性・柔軟性が少ない乳頭・乳輪は吸着や吸啜困難を起こしやすく、乳頭亀裂や乳頭のゆがみ飲み、乳頭痛などの原因となる。

産褥早期、乳房緊満時の乳房ケア方法

伸展性・柔軟性はとくに産褥早期や乳房緊満のときにはよくないことが多い。

①授乳前に基底部マッサージ、乳頭マッサージや少量搾乳して乳輪・乳頭の部分を柔軟にしてから授乳する。

②授乳時に深く吸着できるような児の抱き方を工夫する。フットボール抱きは児の口、とくに下顎と乳房が密着しやすいので、深く吸着しやすい。

陥没乳頭や吸着困難時のケア

陥没乳頭は乳頭突出のためにブレストシェルなどを使用してみる。

吸着困難な場合は乳頭保護器を使用してみることが必要である

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