【NICU助産師監修】授乳期の食事と注意点!避けた方がよい食品は?

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この記事を読んでわかること

授乳期の食事について理解することができる

母乳のために避けたい食品を理解することができる

食べすぎた場合の影響について知ることができる

前提

「母乳育児を頑張りたいと思っている」

「母乳育児のメリットをもっともっと知りたい」

「ちょっと理系に母乳育児を知りたい」

母乳について知りたい、看護学生さんや助産学生さん

母性実習や助産実習の事前学習、予習や復習

産婦人科、NICU勤務の看護師さんへ向けた発信内容となっています。

授乳期の食事

なぜ授乳期の食事が重要なのか

産後すぐは分娩による体力の消耗や疲労の回復、母乳分泌、新生児の育児のために高いエネルギーを必要とします。

退院後も24時間休みなく子育ては始まり、身体も心も疲れやすい時期。

バランスの食事は体を健やかに保ち、心の調子も整えます。

産褥期は良質の動物性蛋白質、脂肪、カルシウム、鉄、ビタミン類など、バランスのとれた食事がなによりも大切です。

母乳のために積極的に摂りたい食品

エネルギー

授乳期のカロリーは+350㎉付加が推奨されています。

鉄分

非妊時6.0㎎(18~29歳) 6.5㎎(30~49歳) +2.5mg付加が推奨されています。

鉄分は、レバーや赤身の魚、大豆やひじきなどに多く含まれています。鉄分の吸収を助けてくれるので、ビタミンCを多く含む緑黄色野菜と一緒に食べることも大切です。

※月経がある場合は非妊時10.5㎎(18~29歳) 11.0㎎(30~49歳)が推奨量になります。

たんぱく質

産後6か月間は1日70gの蛋白質を摂取するようにする。

体内では作ることのできない必須アミノ酸8種類は食べ物からとらなければならない。

必須アミノ酸をとるためには適切な量の蛋白質を摂取することが必要である。

大豆などの植物性蛋白質も組み入れて料理するのがおすすめです。

動物性食品をとる場合には、脂肪の少ない部分を食べるようにしましょう。

ビタミンK

授乳婦の場合は、母乳中のビタミンKが少ないため、納豆や緑黄色野菜などのビタミンKを多く含む食品の摂取も大切である。

カルシウム

乳製品からの吸収率が高いといわれているが、ヨーグルトなどの乳製品以外にも、緑色の葉野菜、豆腐、魚にも豊富に含まれます。

推奨量は非妊時650㎎ 授乳期に付加量はありません。

妊娠期や授乳期に関わらず若いうちからしっかり摂取することで、将来の骨粗しょう症予防にもなりますよ。

葉酸

ビタミンB群のひとつで水溶性ビタミン。

非妊時 推奨量240μg 授乳期+100μgの付加が推奨されています。

妊娠初期では胎児の神経管欠損という先天性異常のリスクを軽減していたのですが、ほかにも赤血球をつくり出す働きがありますよ。

ブロッコリーやイチゴ、納豆に含まれています。

水分は積極的に!

高血圧や浮腫などによる制限がなければ十分に摂取することが望ましい。

牛乳やお茶など、飲み物からの水分摂取のほかにも水分を多く含んだ料理(実の多い汁物:スープ、シチュー、豚汁、けんちん汁など)や果物をすすめるとよい。

脂質の制限は必要?

乳管の詰まりを防ぐために、授乳婦だからといって脂肪を制限する必要はないです。

しかしママ自身の健康のために脂肪のとりすぎには注意したいですね。

摂り過ぎないで!母乳のために避けたい食品

アルコール

母乳中に分泌されるため、原則的にはアルコールの摂取は避けるように伝える。

カフェイン

コーヒー以外にも日本茶、紅茶、チョコレート、コーラなどに含まれている。

母乳中のカフェイン濃度は摂取後15~30分で最高値を示す。

母親が摂取したカフェイン量の1%未満が母乳を通じて児に移行するため、とりすぎには注意が必要である。

赤ちゃんへの影響は?

アルコール

厚生労働省は「アルコールは授乳中の母乳に入り胎児の発達を阻害します」としています。

事実として、母乳中へアルコールは移行します。

どのくらいの量ならいいか明確な基準や安全となる目安のデータはないため可能ならば、飲まないようにしたいですね。

飲酒から次の授乳は何時間以上あければいいか?

母体血中のアルコールは母乳に移行する。乳汁中アルコール濃度は飲酒後2時間が高いとされ、飲酒後2時間以上あけて授乳することが推奨されている。

10.妊娠中の飲酒について – 日本産婦人科医会 (jaog.or.jp)

アルコール授乳中の飲酒量は?

個人差はありますが50㎏の成人女性で缶ビール1本350mlが目明日とされています。

カフェイン

・寝つきがよくない

・興奮

・よく泣く

授乳中のカフェイン、飲むタイミングに気を付けたいですね。

カフェイン摂取量は?

コーヒー3~4杯程度なら赤ちゃんへの影響は問題ないとされています。

しかしカフェインはコーヒーだけでなく、ココアやチョコレートにも含まれている場合があります。

なるべく1日の摂取量を超えないようにしましょう。

助産師からのワンポイント

授乳期の食事指導のポイントを紹介しますね。

家族の食生活を見直すよい機会である。

授乳中は、母親が子どもに最良の栄養を与えたいと考え、栄養や食事への関心が高まっている時期であり、

母親が極端な栄養不良でない限り、たとえ移住地域や摂取食物に違いがあっても授乳中の女性はその時期の児に必要な母乳を産生する。

母親の食べ物によるアレルギーなど医学的問題のない限り、母親の食事に関して特別で厳格な制限をする必要はない。

母親が健康的な食生活を心がけ、楽しくおいしく食べるという食の基本を大切にできるように支援する。

参考資料・参考文献

平成29年度「妊産婦等への食育推進に関する調査」

180331_ninsanpu_recipe1.pdf (jri.co.jp)

食事バランスガイドも参考に

視覚的にわかりやすいです。

妊産婦さんだけでなく医療従事者にも指導の際おすすめしたいです。

「食事バランスガイド」は、望ましい食生活についてのメッセージを示した「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすくイラストで示したものです。

「食事バランスガイド」について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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