【母性実習】入院の準備・入院の時期と方法【指導案・看護目標】

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この記事を読んでわかること

入院準備・入院の時期・方法

目的・看護目標・指導内容・理由と根拠

出産の始まりについて

前駆陣痛と陣痛の違い

病院へ連絡するタイミング

破水時の対応

おしるしについて

前提

母性看護について知りたい、看護学生さんや助産学生さん

母性実習や助産実習の事前学習、予習や復習

産婦人科、NICU勤務の看護師さんへ向けた発信内容となっています。

「出産はどんなふうに始まるの」「陣痛に気づけるか不安」と妊娠後期きなると気になってくる妊婦さんは多いです。

助産師や産科看護師からの情報提供は分娩を控えた妊婦さんに有益な情報となります。

今回は母親学級の指導案や事前学習に使える指導目的・看護目標・指導内容・理由と根拠など紹介していきます。

入院準備 母性実習看護計画・母親学級指導案

目的

妊婦が出産準備の必要性を理解することで主体的に出産の準備をおこなうことができる。出産や入院中の生活をイメージできる。緊急時には家族間で協力し合える。

看護目標

1.必要な入院準備用品を理解し、購入ができる。

2.入院準備用品を購入することで、出産に対する意識が高まり、出産に対して主体的に取り組むことができる。

3.出産準備について家族間で理解することで、緊急時に家族が入院準備物品を持参できる。

入院準備 指導案 内容

時期

妊娠28週を過ぎたら、必要なものを、そろそろひとまとめにしておきましょう。

持ち物

退院時にパパや両親に持ってきてもらえる場合は、入院時バックと新生児用のカバンを2つに分けておくと入院時に荷物が少なくて便利。

母親学級や助産外来の時に教えてあげて下さいね。

妊婦さん

○母子手帳

○診察券

○健康保険証

○パジャマ2~3枚(授乳がしやすい前あきなどが便利)

○スリッパ

○タオル、バスタオル2~3枚(洗面、入浴用)

○洗面用具(ボディーソープ、シャンプー、リンス)

○コップ

○下着、肌着、4~5枚(産褥ショーツ、授乳用ブラジャーがあれば便利です)

○腹帯、ウエストニッパー(お産直後に使うので大きなものを。)

〇必要な方、ナプキン・清浄綿

※各産院により持ち物は若干違います。シャンプーやリンスなどは貸し出しがある場合あるため事前に施設アメニティを確認しておくと親切。

新生児

〇おくるみ

〇ベビーウェア、下着、長着

〇おむつ

※赤ちゃんの衣類・おむつ・おしりふきは、入院中は病院のものを使用。

理由・根拠

少子・核家族化により、身近な役割モデルを見る機会が少なく親になるイメージを持ちにくい。

また、親戚や近隣との助け合いや連帯が希薄になっており、地域や世代間での出産・育児の知恵の伝承が失われつつある。

情報が溢れ価値観が多様化している中で、自分の妊娠・出産・育児に自信を持てずにいる人も少なくない。

これを踏まえ、妊婦のニーズを把握し出産や育児をイメージできるように具体的な方法を提示する。

本人だけでなく、緊急時に家族が入院準備物品を持参できることも予測し、まとめておくよう指導する。

入院の時期 母性実習看護計画・母親学級指導案

目的

分娩進行による身体の変化と対処法について理解し、不安が軽減され、主体的に分娩に取り組むことができる。身体の変化があれば電話連絡ができる。

看護目標

1.妊婦が、産徴や異常な徴侯を理解し、異常があれば病院へ電話連絡ができる。

2.緊急時に備えに必要物品の準備ができる。

入院時期 指導案 内容

初産婦さんの入院時期

10分以内の規則正しい陣痛

・破水のあった時           

・出血が多い時

・健診時、子宮口が開いていると言われていた方

経産婦さんの入院時期

10~15分の陣痛

・破水のあった時

・出血が多い時

・前回のお産が早かった方

・健診で子宮口が開いていると言われた方

破水や破水が疑われる場合は、すぐ連絡をしてもらう!

入浴・シャワーはNG

清潔なナプキン(生理用でOK)を当てて下さい。

おしっこ・おりものと区別がつかない時も連絡して下さい。

身体を動かすと羊水がどんどん出てしまうので病院への移動手段を確認。

産院へ来る際は車で横になって移動するよう伝えましょう。

根拠・理由・指導ポイント

不規則な子宮収縮である前駆陣痛が子宮頸管の軟化・展退をさせる。

その後、規則的な子宮収縮である分娩陣痛が生じ、子宮口を開大させる。

前駆陣痛は妊娠末期に生じ、分娩陣痛は分娩時に生じる。

すなわち分娩陣痛は進行とともに子宮収縮は次第に増強する。

前駆陣痛と分娩陣痛の違いについて説明を行う必要がある。

また、陣痛周期が10分以内、または陣痛周期が1時間に6回の頻度になった時点を陣痛発来とし、「分娩開始」とする。

初産婦は分娩開始から平均分娩所要時間は12~16時間、経産婦で5~8時間である。

経産婦は初産婦よりも分娩の進行が急速であり早めに入院してもらう必要がある。

産徴

胎児先進部の下降により卵膜の一部が子宮壁から剥離し、血性粘液性帯下の排出をみる現象である。

産徴と異常出血の違いについて説明をおこなう必要がある。

破水時

破水は、卵膜が破綻し羊水が流出する状態である。通常子宮口全開大頃に起こることが多い。

破水から胎児娩出までの所要時間が延長するほど感染リスクは高くなる。

破水後の上行感染を予防するために清潔を保てるように説明をする。

妊婦さんからの連絡!情報収集は?

本人と話すことで得たい情報以上のことが分かることもあります。

できる限り ご本人 から情報を聞いてください。

妊婦さんの息遣いや、話し方、「ウッ」など苦しそうな様子なども大切な情報です。

Telでの情報収集リスト

○分娩予定日

○おなまえ(フルネームで)

○診察券の番号

○何回目のお産か

○陣痛はいつごろか

  間隔・痛みのぐあい

○破水・出血があるか、あればいつ頃か

○病院までかかる時間

根拠・理由・指導ポイント

状況を説明ができるのは妊婦自身であり、不安や心配を抱える妊婦に対し助産師は連絡をするかどうかの判断ができたことを支持し、不安を和らげる温かい言葉かけをすることで、妊婦の不安を緩和する。

あらかじめ電話連絡で伝える内容を説明しておくことで項目に沿って必要な情報を伝えることができる。

病院までの交通手段についてもあらかじめ考えてもらい、当日に備える。

いよいよ出産!こんな時どうする?

一人で自宅にいるとき

病院に連絡をして入院が決まったら、家族に連絡しましょう。

タクシーをすぐ呼べるようにしておくのがオススメ。

上の子と二人で過ごしている

健診や助産師外来の際に、出産時は産院へ上の子どもも一緒に行って良いか事前に確認しておきましょう。

実家が近い場合は、事前に両親へ協力をお願いしてもいいかもしれません。

ひとりで外出中

病院に連絡しましょう。状況によって一度帰宅する場合もありますが、そのまま病院に行く場合もあります。

妊娠後期では突然の破水や陣痛に備えて大きめのナプキンを持っておくと安心です。

そのまま入院になった場合は家族が入院準備バックを持ってくることになるので、事前に家族と入院時の情報共有をしておくことが大切です。

夜中に一人で陣痛

夜中や明け方に陣痛が来ることも多いです。

まずは落ち着いて産院に連絡し、入院が決定すれば家族に連絡しましょう。

夜間は「陣痛タクシー」の利用がオススメです。

「陣痛タクシー」を事前登録しておくと安心。

「陣痛タクシー」は事前に登録しておくと夜中でも365日24時間の配車手配が可能です。

住所や産院を登録しておくと陣痛時にも道案内不要で素早く産院まで届けてくれます。

事前に助産師から講習を受けているタクシー会社もあるので前もって調べておくと安心ですね。

啓発しよう!すぐに連絡してもらう!

以下は母子ともに命にかかわることがある症状。

母親学級や妊婦健診、助産師外来で必ず啓発しましょう。

休みなく陣痛が続いている

以下の症状を認めた場合、常位胎盤早期剝離の可能性があります。

陣痛の間隔がない

お腹がずっと固く張っている

出血している

お腹の赤ちゃんの胎動が減った、もしくはない

常位胎盤早期剝離とは赤ちゃんが生まれてくる前に胎盤が剥がれてしまうことです。

一刻も早く医師の診断と入院が必要です。すぐに産院へ連絡してもらいましょう。

大量出血している、出血が止まらない

原因が分からなくても大量出血や止まらない出血は緊急事態。

しかし「おしるし」の量が多い場合もあるため、まずは産院に連絡してもらう。

前置胎盤と診断された場合の陣痛や破水

前置胎盤と診断されている場合は予定帝王切開での出産となります。

しかしまれに予定帝王切開前の陣痛、破水が起こって子宮口が開くと胎盤が剥がれて大量出血し非常に危険。

すぐに産院へ連絡してもらいましょう。

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