【NICU助産師監修】赤ちゃんのうんち・便秘・下痢?ケア方法や受診の目安!

全記事

この記事を読んでわかること

新生児の消化器の特徴が分かる

新生児の便秘の特徴とケア方法が分かる

新生児の下痢の特徴とケア方法が分かる

異常の早期発見と病院受診が必要な場合が分かる

前提

「これって普通?」気になる症状がある

「赤ちゃんのことをもっともっと知りたい」と思っている

母性看護学を学びたい看護学生さんや助産学生さん

母性実習や助産実習の事前学習、予習や復習

産婦人科、NICU勤務の看護師さんへ向けた発信内容となっています。

今回は新生児の消化器特徴と出生からの適応過程、下痢の原因や便秘時のケアと受診が必要な症状を紹介していきますね。

新生児のうんちについて知ってみよう

初めてのウンチはいつするの?

便の排出は新生児の90%が出生後24時間以内にみられ、出生後48時間以内には99%の新生児にみられる。

乳汁の摂取に伴い、便の性状は胎便・移行便・黄色便へと変化していきます。

胎便の特徴!いつまで出るの?

・胎便は生後1~2日間ころに排泄

・粘稠性の強い、黒緑色か黒褐色の便

・成分は羊水有形成分(ぜい毛・胎脂・角化上皮細胞)、腸上皮細胞、腸内分泌物、胆汁色素

移行便ってなに?いつまで続くの?

・移行便は生後3~4日ころにみられ、乳汁の摂取によって胎便に黄色便が混じった便のこと。

・4~5日で黄色い便となる。

※時々酸化されて緑色になることがありますが、気にしなくて大丈夫です。

新生児の便秘

水分不足によることが多く、人工栄養の新生児に多く見られる。

また出生体重が小さい場合や早産だった場合は、腹圧が上手くかけられないことも原因として考えられます。

実際、NICUでは母乳栄養児でも小さいうちは排便のケアが必要な場合がありました。

赤ちゃんの便秘のケア方法

・水分摂取量や体重を確認。最終哺乳時刻や、哺乳量の確認。

・お腹を張りを確認し、やさしく腸の走行に沿って【の】の字でマッサージしてあげましょう。

・24時間以上排便がない場合、こよりや綿棒にオリーブ油を付けて1~2センチ程度挿入し肛門を刺激してあげましょう。

赤ちゃんの便秘!病院受診の目安は?

食欲や機嫌なども併せて観察し受診を検討

・おなかが張っている

・お腹が硬い

・不機嫌

・哺乳意欲低下

・嘔吐

赤ちゃんの下痢!ケア方法と受診の目安は?

母乳栄養児に多く見られる。哺乳が普段どうりで活気もあり、ほかに気になる症状がなければ様子を見る。

下痢の時は脱水に注意

・哺乳意欲はありますか?しっかり哺乳を行えているか確認しましょう。

・オムツは3時間ごとにだいたい濡れていれば大丈夫です。1日7回以下の場合は脱水が疑われるため受診しましょう。

NICU助産師直伝!オムツかぶれ!肌に優しいケア方法

赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、下痢が続くとお尻がただれてしまいます。

おしりふきでやさしく拭いているつもりでも、1日に何度も擦られたら摩擦が刺激になりスキントラブルの原因になります。

NICUでは以下のポイントを守ってスキンケアしていました。

・おしり拭きを使用する場合は擦らないで、押し拭きしましょう。

・赤みがひどい場合は、うんちの際におしりを微温で流してあげましょう。

・微温で洗ってあげる際は、ぬるい位の温度で大丈夫です。やけどにはくれぐれも注意しましょう。

・微温で洗う際は、100円均一などで売っているボトルシャワーを使用しオムツの上でそのまま洗ってあげると手間がなくて便利です。

・うんちが肌に残っていると、物理刺激になりさらにスキントラブル悪化の原因になるため清潔を保ってあげましょう。

・オムツは汚れたら、こまめに交換を行いましょう。

赤ちゃんの下痢!こんな時は受診しよう

下痢の時のチェックポイント

・便に血が混ざっている

・お腹が張っている、お腹が硬い、腹部膨満

・哺乳意欲低下

・嘔吐

・不機嫌

・発熱

・顔色不良

・悪臭がある

下痢以外にも症状を認める場合は受診しましょう。

受診の際は便の付着したオムツを持参してください。

重要!退院後も便の色をしっかりとチェックしよう

胆道閉鎖症は1万人に1人の割合で発症します。

胆道閉鎖症は、生まれて間もない赤ちゃんに発症する肝臓および胆管の病気です。胆汁は肝臓で作られ胆管を通って十二指腸に流れ、ここで食物と混じって栄養素の吸収を助けます(図上段)。胆汁の通り道である胆管が、生まれつきまたは生後間もなく完全につまってしまい、胆汁を腸管内へ排泄できないのがこの病気の原因です。

胆道閉鎖症(指定難病296) – 難病情報センター (nanbyou.or.jp)

便の色で胆道閉鎖症の早期発見!

母子手帳に胎便の識別カードを使用して便の観察を行おう。

ポイント

・時期:生後2週目、生後1か月、生後1-4か月

・白い蛍光灯の下で、出来るだけ白を背景して便色カードとオムツを並べて確認しましょう

・生後4か月くらいまでは、1日1回くらいはうんちの色をチェックしましょう。

生後2か月以降も皮膚や白目が黄色い場合、おしっこが濃い黄色の場合もすぐに受診しましょう。

受診の際は便の付着したオムツを持参してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました